Canon FD24mm F2.8 S.S.C.

FD24mm F2.8 S.S.C.
FD24mm F2.8 S.S.C.

このレンズはハードオフで購入したのだが『ジャンク品』ではなく『中古品』扱いだった。…とは言っても値段は税込5,400円だからジャンク品と大差ない。

古くても広角レンズは値段が高いことが多いのだが、この個体が格安だったのは、よく見ると分解したらしき痕跡が認められるからだろう。まぁ、実写して明らかに光軸が狂っていて像が甘かったり、無限遠が出なかったりしなければ、僕にとっては問題がない。

入手してから既に半年ほど経っているけど、広角レンズでありがちな主題が何なのか解らない、つまらない写真ばかりしか撮れなかったので正直言って書くことが無かった。

この度めでたく良い写真が撮れたって訳ではないけど、自分の才能の無さは割り切って、このレンズの記事を執筆してみようと思った次第(笑)

Canon F-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Kodak Pro Image 100

まずは稲村ヶ崎を鎌倉側から撮った一枚。
使用したフィルムは『Kodak Pro Image 100』だけど、強烈な日差しで海面からの反射光もあり絞りはF16まで絞り込んでいる。そのため回折ボケの影響で画面全体の解像感は甘い感じになってしまった。

このレンズは、『S.S.C.』の名のとおり、当時キヤノンが誇る多層膜コーティングが施され、フレアやゴーストとなるレンズ面反射を除去する…らしいのだが、半逆光で畝りのある海面から光が乱反射するという悪条件ではフレアが出てしまっているようだ。

Canon F-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Kodak Pro Image 100

こちらは逆に藤沢側から撮った稲村ヶ崎。
光の向きが順光なので、こちらの方がコントラストのある締まった画になっていると思う。

ちなみに『稲村ヶ崎』と『稲村ガ崎』という2種類の表記があるけど、『稲村ヶ崎』の表記は歴史的用法や国の史跡の名称に使用し、地名としては『稲村ガ崎』と表記するらしい…

Canon F-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Kodak Pro Image 100

お次は撮影場所と時間がいきなりすっ飛んで江の島西浦漁港からの夕日

『Instagram』を代表とする「SNS映え」とか、『東京カメラ部』的な不自然なまでに彩度を盛った写真を見慣れると地味な夕日だけど、この画が撮れるのがフィルムの良さだと思うんだよねぇ…

で、この落ち着いた発色のフィルムだけど、それでも過剰にノスタルジックな画にならないのがキヤノンのレンズの良さだと思う訳です。

Canon A-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Lomography Color Negative 800

ここからは、撮った日もカメラもフィルムも変わって、カメラは『Canon A-1』に、フィルムは『Lomography Color Negative 800』になります。

感度800なので粒状感のあるザラッとした仕上がり。デジタルの高感度ノイズと違い質感と味があってこれはこれで好き。

Canon A-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Lomography Color Negative 800

江の島弁天橋から江の島を撮ったのだけど、このフィルムの発色はなかなか特徴的。寒色系な発色というか赤の発色が足らない感じだけど全体の彩度は低くないので被写体やシーンによっては面白い写真が撮れるかも…この写真は凡庸だけど。

Canon A-1, FD24mm F2.8 S.S.C., Lomography Color Negative 800

『江の島 湘南港ヨットハウス』を撮ってみた。このレンズは、このような被写体でも不自然な歪曲や画面隅の解像感が著しく低下するようなことはない。

焦点距離24mmで開放F値2.8というスペック的には取り立てたものは何も無い平凡なレンズだけど、そこはやはり単焦点なので画質も良く、軽量で扱いやすいというズームには無い利点がある。

Canon F-1 & FD55mm F1.2 撮影結果

特に不具合が見つからなかったので、SR-44酸化銀電池を購入しモルトを貼り替えて、さっそく試写することにした。モルトの貼り替えが苦手で面倒臭がりの僕にしては珍しい(笑)。

風が強かったので、海岸付近には行かず近所で試写することにした。

市民センターの彫像だが、一対なのに構図を合わせるのを怠ってしまった。このレンズはFDレンズとしては最初期のレンズで、レンズコーティングはモノコートだが、コントラストも高く描写に力強さが感じられる。

開放ではないが絞りを開き気味にしてみた。ボケ味は輪郭がやや強いが悪くない、歪曲収差はそれなりにあるようだ。

余談だが、この市民センターはバブル期の建築で、デザインも凝っているし彫像まで在る。隣接する公園も規模が小さいのに彫像や噴水が在り、同じ藤沢市の施設でもバブル崩壊後に企画・建設された施設とは一線を画す造りだ。

街のメインストリート沿いの、お洒落な外見のパン屋。通りのこの辺りだけ、歩道がレンガ風だったり欧州風のデザインになっている。どうせならメインストリート沿いの歩道を全てこのデザインに統一した方が良いのだが、予算不足か誰かが反対したのか、なんとも中途半端な状態になってしまっている。

他にも、垢抜けないデザインの看板を付けた進学塾やらパチンコ店やらが景観を悪化させてしまっている。こんな事は、この街を設計した故・黒川紀章氏も思いもよらなかったかも知れない。

この撮影条件でフレア・ゴーストの出ないレンズなんて、最近のレンズでも無いだろうが、オールドレンズには少し厳しい条件で撮ってみた。この条件でも、合焦面はキレがあり力強い発色とコントラストだ。

Canon F-1 & FD55mm F1.2

このカメラとレンズはハードオフのジャンク品で、価格はセットで税込8,640円だった。ハードオフは値札に簡単な状態説明を記入しているが「シャッター切れました、速度変化します。他未確認」と書いてあったので、買取時に明確な不具合は確認できなかったらしい。

確認させてもらったら、Canon F-1はフィルム室のモルトを交換する必要がある他は、ファインダーの曇りやプリズムの腐食などの不具合が無い機体だった。露出計が動かないのは、単に電池が切れているだけだろう。FD55mm F1.2の方もカビやバルサム切れの無い良好なコンディションだった。どうも、防湿庫で保管されていたらしい。

ハードオフの別の店舗で、同様のセットがジャンクではなく中古品で69,800円で売られていたが、そちらはレンズにカビが生えていた。

現金の持ち合わせは少なかったが(まぁ…多い日は無いのだが…)、今買わなければ、次に何時こんな値段でCanon F-1を入手できる機会が訪れるか分からないし、実写しなければ判明しない不具合が有ったとしても、機械式のCanon F-1はシャッター幕の破れや水没等の致命的な破損が無い限り、業者にオーバーホールを依頼すれば復活するし、最悪でもFD55mm F1.2は手持ちのキヤノン機で使えるので、即断即決で購入する事にした。

帰宅後、電池室を開けると電池らしき物が入っていた。驚いたことに、関東カメラサービスの「水銀電池アダプター 変換型 MR-9(H-D)」だ。これは、現在でも入手可能な酸化銀電池の電圧1.55Vを、環境負荷の高さ故に生産停止となった水銀電池の電圧1.35Vに変換してくれるアダプターで、水銀電池の代替問題を解決してくれる有難い製品だ。一緒に入っていたSR-44は既に切れていたが、幸いなことに液漏れはしていなかった。SR-44が無いので、とりあえずLR-44を入れたら無事に露出計が動いた。

動作確認用のフィルムを入れて巻き上げて見たが、巻き上げも出来ている。露出計の値やコマ被りの有無といった、実写しなければ判らない事以外は確認できた。後はモルトを貼り替えて、実写するのみだ。

コーティングの劣化やカビ跡、バルサム切れの無いクリーンな光学系だ。このレンズ単体でも普通なら2万円はしそうだ…

ジャンクレンズ散財記:Canon FDM100mm F4 S.C.

ハードオフのジャンク品にもランク(?)があるらしく、棚に置かれている物とガラスケースの中に置かれている物がある。このレンズはガラスケースに置かれていた中では安価な税込2,160円だ。

オークションでの落札価格の相場に比べても格安なのに、僕が最初に存在を認識してから1ヶ月ほど売れずに残っていた。ガラスケースから出して見せてもらったが、レンズ表面を清掃すれば普通に使えそうだ。目立った傷もないし、この値段が付いた理由は判らないが購入することにした。

レンズ構成3群5枚、最短撮影距離0.45m、レンズ単体での最大撮影倍率は0.5倍、「S.C.」の表記なのでレンズ・コーティングは単層コーティングと思われる。キヤノンによると「変形テッサータイプ」とのことだが、「テッサー」は3群4枚なのだから3群5枚の本レンズは「ヘリアー」じゃなかろうか?と思ったが、どうなのだろうか?構造を確認するために分解する程マニアではないので、気にしないことにした(笑)

今回の試写は「Canon EF」、フィルムは「FUJICOLOR SUPERIA PREMIUM 400」を選択した。

近所の「佐波神社」の梅だが、あまり寄ることが出来なかった…

場所を「引地川親水公園」に変えたが、紅梅はもう時期が過ぎかけていて、形の良い花にかぎって光の向きが良くない…

撮影場所を再度変更し「大庭城址公園」に移動した。高彩度のフィルムを使っているからか、発色はかなり良い。単層コーティングだがカラー・バランスが偏っていないのは、さすがキヤノンと言うべきか…

描写は充分に精細だし、ボケも素直で使いやすい。

Canon FDM50mm F3.5 S.S.C.

このレンズはジャンク品ではなく、まともな中古品を購入した。1973年発売の古いレンズだが、使用頻度が少なかったらしく目立った傷も無い美品だ。
レンズ構成は4群6枚、最短撮影距離0.232m、レンズ単体での撮影倍率は0.5倍のハーフ・マクロだ。

テストにはCanon AL-1、フィルムは「カメラはスズキ 横浜ジョイナス店」のフィルムガチャで出た「FUJICOLOR 記録用100」を使用した。AL-1を使用したのは「クイックフォーカス」機能を当てにしたからではない。部屋でAE-1に着けてファインダーを覗いていたら、スプリットマイクロのフォーカシング・スクリーンでは、照度が不足する条件では翳ってしまいフォーカスを合わせ難く感じたからだ。

テストなので自宅から歩いて行ける範囲で撮影を行ったが、あまり接写向けの被写体が無い…

接写ではないけど、マクロレンズだけあってピントが合った部分の解像感が素晴らしいなぁ…

撮影場所を大庭城址公園に移動すると、接写向けの被写体が見つかる。

残念だが、これ以上近付けなかったので接写ではない…(´・ω・`)

名前を知らない花だけど、おもしろい形なので撮ってみた…

苔(?)だけでなく、石垣の質感も良く描写できているし、発色のバランスも良好だ。

Canon FD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.

アサヒカメラの「ニューフェース診断室」の測定結果が、焦点距離50mm絞り開放の解像度が中央224本、平均148本という値で、ズームレンズの解像力トップのタイトルを20年間保持したという伝説のレンズがこの『FD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.』だ。

以前から評価の高いこのレンズを使ってみたくて探していたのだが、発売時の1973年当時、大卒初任給が62,300円の時代に価格が10万円もした高価なレンズ(現在の価値だと約25万円)が、そんなに数が売れたはずもなく、40年以上前のレンズが使用可能な状態で残存している事自体が希少な事なので、なかなか見つからなかったのだ。

久し振りにジャンクではない、まともな中古品を購入した。だから今回は【ジャンクレンズ散財記】シリーズじゃない。(^^)

ジャンク品じゃないから購入後そのまま使える…ジャンク品ばかり買っているから感覚が麻痺していたが、これって当たり前の事だったりする。僕は愛機『Canon A-1』に、このレンズを装着して鎌倉に向かった。

本当は、このレンズのファーストショットを東勝寺橋で決めたかったのだが、この日は前日の雨のため滑川が増水して川岸に降りる事ができなかったので、鎌倉市街、由比ヶ浜を見渡すことができる見晴台に登ってみた。

この日は最高気温が30度を超えていたので、正直言って登った事を後悔した(笑)見晴台から『祇園山ハイキングコース』の全行程を歩いても、あまり魅力的な被写体が在ると思えなかったので、早々に降りて海を目指すことにした。

前述のように暑いので、材木座海岸は真夏のように賑わっていた。海水浴シーズンを終えて人影疎らな晩夏の海岸を撮りたかったのだが、この日は強いオンショアの風が吹いてダンパー気味ながら波が高かったので、サーファーで賑わっていた。最初の東勝寺橋から、あてが外れっぱなしだが仕方がない。

僕は『晩夏の海岸』に見切りをつけて稲村ガ崎方面に向かった。

稲村ヶ崎公園に着いて、遅めの昼食をとる。ここは鳶が何羽も飛んでいるので、テーブルが在るからといって、そこで食べるのは危険だ。面倒でも頂上の東屋に行かないと鳶に食べ物を奪われるかもしれない。

この日は波が高かったので、岩場に降りずに上から見下ろして岩場で砕ける波を撮った。この写真は岩と海水の質感や波飛沫を良く表現できていて、このレンズの解像力やコントラストの優秀さを感じることができる。

稲村ガ崎を後にしたが、七里ヶ浜付近ではこれといった写真は撮れなかった。『鎌倉高校前駅』はスラムダンクの聖地巡礼の人々を構図から外すのは不可能なのでパスして、そのまま江ノ島に向かうことにした。

江ノ島に着く頃には日没が迫っていた。僕はターゲットを夕日に定めて、良い撮影場所を探すことにした。『岩本楼』裏の西浦は太陽の向きが悪いのでパスして、下道(裏参道)から稚児ケ淵を目指そうとしたが、日没までに到着できないと判断し、弁天橋から夕日を狙うことにした。

この日は富士山が雲に覆われてしまってるけど、下道(裏参道)の、ちょうど真ん中辺り。ここはお気に入りの撮影場所…

弁天橋からの夕日、もう少し雲が少なければ…

よくズームレンズを評価する言葉で「単焦点並みの描写」と云う言葉がある。僕はこの言葉をあまり好いてはいないが、このレンズは本当にそれに近い能力を持っていると思う。実際このレンズの焦点距離50mmでの性能は、解像度だけなら『FD50mm F1.8』とほぼ同等だ。しかし、このレンズがあれば『FD50mm F1.8』は不要とはならない。ズームレンズとしては大口径だが、開放F値が暗いこのレンズは、50mm単焦点レンズを完全に置き換える存在ではないのだ。

だが、僕は「性能」「表現力」「使い勝手」を高水準でバランスさせている、このレンズが大いに気に入ってしまったので、今後はこのレンズを中心に写真活動を続けていくことになるだろう。

『Canon FD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.』は僕の期待以上の逸品だった。

ジャンクレンズ散財記:Canon FD200mm F4 S.S.C.

曇り空で写欲が湧かないのと、雨が降り出しそうで自転車に乗る気にもならなかったので、ハードオフをチェックしに行った。家で大人しくIllustratorでイラストの一つも描けば良いのだろうが、僕は一日中家に居るというのが苦痛なのだ…こんなだから、Web制作を仕事にして何年も経つのに未だ会社勤めから抜け出せずにいる。残念だが職業選択を間違えたようだ…(´・ω・`)

それで見つけたのが「FD200mm F4 S.S.C.」だ。お値段540円(税込)程度はそれなり…2群目にカビかヘリコイドグリスの揮発成分由来の曇り、それにジャンク品のFDレンズにありがちな自動絞りレバーの曲がり。

FDの望遠レンズなら「New FD70-210mm F4」を持っているので焦点距離200mmは既にカバーしているし開放F値も同じなので、要らないと云えば要らないのだが「New FD70-210mm F4」のレンズ構成が9群12枚なのに対し「FD200mm F4 S.S.C.」は5群6枚だ、理屈の上では後者の方が抜けの良い描写を得られる事になる。もし曇りが取れなくても540円なら諦めもつくので購入することにした。

清掃が必要なのは前から2群目までしかないので、さっさと分解して中性洗剤で洗浄する。これで元どおりに組み付けたが、曇りは反対側からLEDライトで照らせば判る程度に軽減できた。多分これなら描写に対する影響は殆ど無いだろう。カメラに装着してファインダーを覗いてみたが、ピントが合った部分はキヤノンのレンズらしく抜けとキレが良い。自動絞りレバーの曲がりも動作に問題の無い軽微なもので、破壊してしまうリスクを取ってまで修正する必要は無かったので、このまま使う事にした。

minolta XE & MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 撮影結果

快晴の2月25日、僕は先日手に入れたminolta XEとMC ROKKOR-PF 58mm F1.4を持って鎌倉に行った。フィルムは36枚撮りのLomography Color Negative 100を選択した。カラーネガだから、その日の内に撮影結果を見る事ができる。

鎌倉駅で降りると、僕は鶴岡八幡宮・小町通り方面には向かわずに扇ケ谷方面に向かった。横須賀線の線路沿いの道を北に進み行き止まりまで進むと最初の目的地である海蔵寺に着く。海蔵寺は周囲にセンスの悪い看板や無粋なコンクリートの建造物が無く、禅宗の寺院らしく質素で自然と調和した美しさを感じる。鎌倉駅周辺の喧騒からはなれて、ゆっくりとした時間が流れるこのお寺で数カットの写真を撮影した。minolta XEの滑らかな操作感と静かなシャッター音は、この静謐な禅寺の雰囲気を損なう事なく撮影に集中できる。

海蔵寺を後にした僕は由比ヶ浜方面に向かった…と言っても、特にお目当の被写体があるわけでは無い。鎌倉は観光地なのでカメラを持っている人が大勢いるのだが、フィルムカメラを持っている人は若者が多かった。流行っていると云う程でもないのだろうが、若い感性に刺さる何かがあるのだろうか?

鎌倉から江の島まで歩きながら撮るつもりだったが、急に日が傾いて来たので急いで江の島に向かう事にした。

片瀬東浜にある特徴的な建物…実はトイレ(笑)潮風と紫外線で劣化した建物の質感がよく表現できている。

この日は快晴だったので、シャッター速度が最速で1/1000までしか切れないminolta XEでは絞りを開けるのが難しかったが、日没後にようやく開放付近を使う事ができるようになった。メモは取っていないけど、この写真はF2.8だったと思う。

壁面の質感もしっかり描写しているけど、それ以上に陰影の表現が美しい。

ジャンクレンズ散財記:MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4

ハードオフでこのレンズに付けられていた値段は僅か864円(税込)だ。

距離環ローレットの形状から判断すると1966年から1969年までの間に生産された前期型だと判るので約50年前に生産されたレンズなのだが、それにしても安い。これだけ古いと気になる状態だが「チリの混入、拭き傷あり」らしい。カビや曇りは無いが、よく見ると後群のレンズを抜き出したらしき分解痕があるので、何らかのメンテナンスを受けた事は間違いがないだろう。この時代のミノルタのレンズは内側に非常にデリケートなコーティングが施されているので、もしかしたらレンズ内側のコーティングが無事では無いかもしれないが864円ならそれでも激安なので、ありがたく確保することにした。

ミノルタのレンズは、よほど有名な銘玉や希少な特殊レンズを除けば非常に安い値付けがされているが、それはキヤノンやニコンと違い耐久性に優れたボディが無いのが原因の一つだろう。自分が所有するミノルタ機で将来的にも修理が可能な機体は露出計以外は機械式のSRT-Superだけだ。愛機X-700とて、電子回路が故障すれば修理不可能なガラクタになってしまう。カビに侵されたニッコールの半値以下という扱いは寂しくもあるが、素晴らしいロッコールレンズの描写を楽しむことにしよう。

拭き傷もよく見なければ気づかない程度

よく見ると後群にチリが入っているのが判る

Canon FD50mm F1.8 & FD135mm F3.5 撮影結果

FD50mm F1.8の分解清掃が終わったので、2本のレンズを持って近所の公園へ試写に行った。露出とかあまり考えずにサクサクと済ませたかったので、Canon AE-1 Program を使うことにした。

これが、FD50mm F1.8で撮った写真で…

こっちが、ほぼ同じ位置からFD135mm F3.5で撮った写真

今回の試写はネガフィルムなので発色やコントラストについての傾向は判断できないけど、当時の技術で真面目に高画質を狙った硬派なレンズという印象だ。

被写体を人工物に変えてみる。
こちらがFD50mm F1.8で…

こっちがFD135mm F3.5

この銅像がある公園は1985年に開園したという事なので、約30年間ここで風雨に曝されて来たはずだが、そんな銅像の質感もよく再現している。

上の写真のように画面内で輝度差が大きい場合に、遠景が明るいとフレアがかかって霞んでしまうのがオールドレンズらしいと言えるかも…

ジャンクレンズ散財記:Canon FD135mm F3.5

fd135f35_01

ハードオフで見つけたもう1本のジャンクレンズ、これまた税込1,080円

さすがに埃一つ無い絶好のコンディションの訳がないけど、分解清掃は不要なレベルだ。これは前後のレンズを普通に清掃して、そのまま使用するつもりだ。

fd135f35_02

2枚目のレンズに小さな埃が混入しているが、経験上この位置の埃が描写に悪影響を与える事は殆ど無い。分解による光軸のズレやレンズにキズを付けるリスクを考慮すると、分解清掃はデメリットが大きいだろう。

ジャンクレンズ散財記:Canon FD50mm F1.8

fd50f18_01

懲りもせずハードオフでジャンク品を物色していたら、クローム鍍金のフィルター枠が眩しいキヤノンの旧FDレンズを2本発見した。

これは、その内の1本で税込1,080円

細い埃の混入と、後ろ側のキャップが無いので後玉を上に向けて保管していたため、後玉に埃のコーティング(笑)

このレンズは、分解が容易な部類に入るので即決で確保した。

fd50f18_02

前から見ると、一見問題無い様に見えるが…

fd50f18_03

後ろから見れば清掃が必要なのが分かる。