Lomography X-Pro Slide 200 を使ってみた

以前からクロスプロセス現像に興味があったので、Lomographyがクロスプロセス用として販売しているフィルムを購入してみた。クロスプロセス用といっても中身は普通のポジフィルム…Lomographyの説明では Agfa RSX 200 の乳剤を元につくられたフィルムらしい。このフィルムはDXコードがないので、DXコードを読み取って感度を自動で設定するカメラで使う場合は、感度を手動で設定することを忘れると悲惨な結果になるかも知れない。

今回は、MINOLTA X-700 を使用することにした、フィルムを装填して感度を200に設定すれば準備完了だ。撮影は鎌倉から自宅の近所でおこなったが、問題は現像だ…購入時に確認したが、購入したビックカメラ藤沢店では「現像は外注に出しますが、何日にお渡しできるか明言できません。1週間プラス数日といったところでしょうか…」と言われたので、おそらくキタムラでも同じだろうと思い、短時間で仕上げてくれるお店を探したら『カメラはスズキ』『チャンプカメラ』で当日渡しで仕上げてくれるらしい…神奈川県は恵まれている。

現像が上がって帰って来たネガは、見慣れた濃いオレンジ色ではなく濃い紫色だ、これを KONICA MINOLTA DiMAGE Scan Dual IV で読み取って反転してみると黄色被りしている。普段ネガフィルムでやっているように、RGB各色のヒストグラムの上端と下端を揃えてやると、カラーバランスが大きく黄色に転んだ画像が姿を現した。

由比ヶ浜ちかくの三叉路にある鎌倉銀行由比ガ浜出張所だった建物、現在は「THE BANK」というバーになっている…を写しただけなのに、まるでジョルジョ・デ・キリコの絵画のような不思議な雰囲気に…

日はそれほど落ちていないのに黄色に色づいた世界…

New MD ZOOM 35-105mm F3.5-4.5 は本来なら優等生的な写りをするのだが、凄まじい粒状感で解像度はかなり落ちている。それが却って面白い結果になったのだが、もっと周辺減光の大きなレンズを使えば、より面白い写真になったと思う。Lomographyのフィルムということで、ネットで調べた作例は多重露光している物が結構在った。それはそれで面白い写真になるだろうが、NDフィルターで減光して真昼に長時間露光とか露光間ズームとかも面白い写真になりそうだ。

minolta XE & MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 撮影結果

快晴の2月25日、僕は先日手に入れたminolta XEとMC ROKKOR-PF 58mm F1.4を持って鎌倉に行った。フィルムは36枚撮りのLomography Color Negative 100を選択した。カラーネガだから、その日の内に撮影結果を見る事ができる。

鎌倉駅で降りると、僕は鶴岡八幡宮・小町通り方面には向かわずに扇ケ谷方面に向かった。横須賀線の線路沿いの道を北に進み行き止まりまで進むと最初の目的地である海蔵寺に着く。海蔵寺は周囲にセンスの悪い看板や無粋なコンクリートの建造物が無く、禅宗の寺院らしく質素で自然と調和した美しさを感じる。鎌倉駅周辺の喧騒からはなれて、ゆっくりとした時間が流れるこのお寺で数カットの写真を撮影した。minolta XEの滑らかな操作感と静かなシャッター音は、この静謐な禅寺の雰囲気を損なう事なく撮影に集中できる。

海蔵寺を後にした僕は由比ヶ浜方面に向かった…と言っても、特にお目当の被写体があるわけでは無い。鎌倉は観光地なのでカメラを持っている人が大勢いるのだが、フィルムカメラを持っている人は若者が多かった。流行っていると云う程でもないのだろうが、若い感性に刺さる何かがあるのだろうか?

鎌倉から江の島まで歩きながら撮るつもりだったが、急に日が傾いて来たので急いで江の島に向かう事にした。

片瀬東浜にある特徴的な建物…実はトイレ(笑)潮風と紫外線で劣化した建物の質感がよく表現できている。

この日は快晴だったので、シャッター速度が最速で1/1000までしか切れないminolta XEでは絞りを開けるのが難しかったが、日没後にようやく開放付近を使う事ができるようになった。メモは取っていないけど、この写真はF2.8だったと思う。

壁面の質感もしっかり描写しているけど、それ以上に陰影の表現が美しい。

ジャンクカメラ散財記:minolta XE

あんまり綺麗だからつい買ってしまった…税込1,620円なり
しかし、minolta XE のお約束のプリズム腐食… (´・ω・`)

帰宅後に電池を入れてレンズを装着して試したが、シャッターは全速切れるし露出計も生きていてオートも使えるらしい…
幸い、何故かプリズムだけ綺麗な御不動様のXEを部品取りに確保していたので、下のサイトを参考にプリズムの換装に挑戦することにする。

MINOLTA XE: JWCのカメラとレンズの修理帳

XEは電子カメラだけど、後の時代に生産されたカメラと違ってフレキシブル基板ではなくプリント基板にリード線を半田付けしているので、断線に注意すれば難しい事は何もなかった。プリズム腐食の原因となるプリズムを保持するモルトは取り除いて、代わりに書道用の下敷きを両面テープで貼り付けた。これなら、腐食の原因になる事はないだろう…たぶん。

MINOLTA α-807si 撮影結果

絶好の撮影日和ではなかったが、僕はMINOLTA α-807siに24枚撮りの Kodak Gold 200 を装填して江の島に向かった。縦位置グリップの付いたデカい一眼レフを、不審に思われずに使える場所が近所に在るのがありがたい。

今回はテスト撮影なので、構図とかあまり考えずにバシャバシャ撮って現像に出した。使用したレンズは MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 New 一本のみで、途中でレンズも交換していない。使っているフィルムスキャナーが古いのとKodak Gold 200 の粒状性があまり良くないのでザラついた仕上がりだ。

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逆光気味だが露出は問題無い。

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1枚目にも言える事だけど、粒状性の良いフィルムならもっと細部も描写できたと思う。

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縦位置グリップが着いていると縦構図が快適に撮れる。

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帰る直前の1枚、内蔵フラッシュのテストを忘れて、バシャバシャ撮ってサッサと帰ってしまった。まぁ発光する事は確認済みだから良いか(笑)

ジャンクカメラ散財記:MINOLTA α-807si

MINOLTA α-807si

暇を持て余すと、ついハードオフでジャンクカメラやレンズを物色してしまうのは我ながら悪い癖だと思う…

撮影意欲が無い訳ではないのだが、7月〜8月の湘南・鎌倉辺りなんざ人が多過ぎるし、所謂「Candid Photo(キャンディッド・フォト)」が撮りたい訳ではないんだよなぁ…いや、そういう写真の芸術性は認めるけど、それを表現の手法として作品に仕立てるのは僕には合わないのだよ…っていうか、ただ単に写真が下手なだけか(笑)

それで車を走らせてハードオフを数件ハシゴしたりする訳なのだが、殆どの場合は徒労というかガソリンの無駄遣いに終わるのだ。

一応、欲しくて探している物はあって、ただ考え無しに時間とガソリンの浪費をしている訳ではないのだが、探している物がもはや生産されていない物だけに、そうそう目的の物を首尾良く見つける事は難しい。そんな物はネットで探せば簡単に見つかるのだが、中古品(…と言うよりジャンク品だ)のコンディションは現物を見ないと判らないのだよねぇ…見ても判らないけど(笑)

それで、見つけたのが「MINOLTA α-807si」と「縦位置コントロールグリップVC-700」だ。

お値段なんと540円(税込)

両方買っても1,080円(税込)ですよ…なんだかミノルタ・ファンとしては嬉しいよりも悲しくなってくるな…プラスチッキーで高級感がまるで無い機体ですが、α-9が登場するまでは最上位機種だったのに…

ケースに入った品ならともかく、棚晒しの品をカウンターに持って行って動作確認するのは少々気がひけるので(知人に若干1名だがジャンク品の動作確認と購入後の保証を要求する強者ってかDQNが居る。そのせいか近所のキタ○ラはジャンク籠を撤去してしまった)、レジ横で売られている単3乾電池4本を購入して代金を払った後、車の中でVC-700に電池を入れてMINOLTA α-807siに装着して電源を入れると、無事に通電するしシャッターも切れるらしい。

帰宅後、レンズを装着して絞りを変えながら空シャッターを切る。絞りも設定した通りに大きさが変化するし、内蔵フラッシュも発光する。後はフィルムの給送系の確認だが、こればかりは試写して現像後のフィルムを見ないと判らない。

本当は今日試写に行くつもりだったが、雨が降っているので諦めた。予報では明日も雨なので、試写に行くのは早くても来週になりそうだ。