Canon AL-1 撮影結果

7月9日(土)僕はCanon AL-1を持って江ノ島に行った。
まだ梅雨が明けていないのに真夏のような日差しだが、江ノ島は多くの観光客で賑わっていた。その日は江の島天王祭という江島神社の末社八坂神社の例祭が行われていたのだが、僕が到着した頃には既に終了していて、祭り装束の人達が帰り支度をしていたり、食事をしたりしていた。

ファーストショットは、青銅の鳥居を撮った。レンズはFD 28mm f2.8 S.C. 絞りはF8だったはずだ。この機種の特徴なのか、それとも個体差なのかレリーズボタンのストロークは深いようだ。

POWER WINDER A は連写と単写の切り替えスイッチが無いが、前述したようにレリーズボタンのストロークが深いので、レリーズを慎重にすると期せずして連写してしまう事がある。実際に僕もNew FD 70-210mm F4 装着時に1カット無駄にしてしまったので、POWER WINDER A の電源を切ってしまった…電池蓋の支えになってくれさえすれば用は足りるし、電池が入っているので重くなるが、重心が下がって手ブレしにくくなる(笑)。

考えてみれば絞り優先AE機なのに、何故に解放F値が明るい単焦点レンズを持って来なかったのだろう…

ネットで検索すると、本機の電池蓋の修理法として安全ピンや書類を綴じるクリップを利用する方法があるらしい。弱点である電池蓋さえなんとか出来れば、本機はFDレンズを絞り優先で気軽に使える機体としてお薦めである。

Lomography X-Pro Slide 200 を使ってみた

以前からクロスプロセス現像に興味があったので、Lomographyがクロスプロセス用として販売しているフィルムを購入してみた。クロスプロセス用といっても中身は普通のポジフィルム…Lomographyの説明では Agfa RSX 200 の乳剤を元につくられたフィルムらしい。このフィルムはDXコードがないので、DXコードを読み取って感度を自動で設定するカメラで使う場合は、感度を手動で設定することを忘れると悲惨な結果になるかも知れない。

今回は、MINOLTA X-700 を使用することにした、フィルムを装填して感度を200に設定すれば準備完了だ。撮影は鎌倉から自宅の近所でおこなったが、問題は現像だ…購入時に確認したが、購入したビックカメラ藤沢店では「現像は外注に出しますが、何日にお渡しできるか明言できません。1週間プラス数日といったところでしょうか…」と言われたので、おそらくキタムラでも同じだろうと思い、短時間で仕上げてくれるお店を探したら『カメラはスズキ』『チャンプカメラ』で当日渡しで仕上げてくれるらしい…神奈川県は恵まれている。

現像が上がって帰って来たネガは、見慣れた濃いオレンジ色ではなく濃い紫色だ、これを KONICA MINOLTA DiMAGE Scan Dual IV で読み取って反転してみると黄色被りしている。普段ネガフィルムでやっているように、RGB各色のヒストグラムの上端と下端を揃えてやると、カラーバランスが大きく黄色に転んだ画像が姿を現した。

由比ヶ浜ちかくの三叉路にある鎌倉銀行由比ガ浜出張所だった建物、現在は「THE BANK」というバーになっている…を写しただけなのに、まるでジョルジョ・デ・キリコの絵画のような不思議な雰囲気に…

日はそれほど落ちていないのに黄色に色づいた世界…

New MD ZOOM 35-105mm F3.5-4.5 は本来なら優等生的な写りをするのだが、凄まじい粒状感で解像度はかなり落ちている。それが却って面白い結果になったのだが、もっと周辺減光の大きなレンズを使えば、より面白い写真になったと思う。Lomographyのフィルムということで、ネットで調べた作例は多重露光している物が結構在った。それはそれで面白い写真になるだろうが、NDフィルターで減光して真昼に長時間露光とか露光間ズームとかも面白い写真になりそうだ。