特に不具合が見つからなかったので、SR-44酸化銀電池を購入しモルトを貼り替えて、さっそく試写することにした。モルトの貼り替えが苦手で面倒臭がりの僕にしては珍しい(笑)。
風が強かったので、海岸付近には行かず近所で試写することにした。
市民センターの彫像だが、一対なのに構図を合わせるのを怠ってしまった。このレンズはFDレンズとしては最初期のレンズで、レンズコーティングはモノコートだが、コントラストも高く描写に力強さが感じられる。
開放ではないが絞りを開き気味にしてみた。ボケ味は輪郭がやや強いが悪くない、歪曲収差はそれなりにあるようだ。
余談だが、この市民センターはバブル期の建築で、デザインも凝っているし彫像まで在る。隣接する公園も規模が小さいのに彫像や噴水が在り、同じ藤沢市の施設でもバブル崩壊後に企画・建設された施設とは一線を画す造りだ。
街のメインストリート沿いの、お洒落な外見のパン屋。通りのこの辺りだけ、歩道がレンガ風だったり欧州風のデザインになっている。どうせならメインストリート沿いの歩道を全てこのデザインに統一した方が良いのだが、予算不足か誰かが反対したのか、なんとも中途半端な状態になってしまっている。
他にも、垢抜けないデザインの看板を付けた進学塾やらパチンコ店やらが景観を悪化させてしまっている。こんな事は、この街を設計した故・黒川紀章氏も思いもよらなかったかも知れない。
この撮影条件でフレア・ゴーストの出ないレンズなんて、最近のレンズでも無いだろうが、オールドレンズには少し厳しい条件で撮ってみた。この条件でも、合焦面はキレがあり力強い発色とコントラストだ。