Canon F-1 & FD55mm F1.2 撮影結果

特に不具合が見つからなかったので、SR-44酸化銀電池を購入しモルトを貼り替えて、さっそく試写することにした。モルトの貼り替えが苦手で面倒臭がりの僕にしては珍しい(笑)。

風が強かったので、海岸付近には行かず近所で試写することにした。

市民センターの彫像だが、一対なのに構図を合わせるのを怠ってしまった。このレンズはFDレンズとしては最初期のレンズで、レンズコーティングはモノコートだが、コントラストも高く描写に力強さが感じられる。

開放ではないが絞りを開き気味にしてみた。ボケ味は輪郭がやや強いが悪くない、歪曲収差はそれなりにあるようだ。

余談だが、この市民センターはバブル期の建築で、デザインも凝っているし彫像まで在る。隣接する公園も規模が小さいのに彫像や噴水が在り、同じ藤沢市の施設でもバブル崩壊後に企画・建設された施設とは一線を画す造りだ。

街のメインストリート沿いの、お洒落な外見のパン屋。通りのこの辺りだけ、歩道がレンガ風だったり欧州風のデザインになっている。どうせならメインストリート沿いの歩道を全てこのデザインに統一した方が良いのだが、予算不足か誰かが反対したのか、なんとも中途半端な状態になってしまっている。

他にも、垢抜けないデザインの看板を付けた進学塾やらパチンコ店やらが景観を悪化させてしまっている。こんな事は、この街を設計した故・黒川紀章氏も思いもよらなかったかも知れない。

この撮影条件でフレア・ゴーストの出ないレンズなんて、最近のレンズでも無いだろうが、オールドレンズには少し厳しい条件で撮ってみた。この条件でも、合焦面はキレがあり力強い発色とコントラストだ。

Canon F-1 & FD55mm F1.2

このカメラとレンズはハードオフのジャンク品で、価格はセットで税込8,640円だった。ハードオフは値札に簡単な状態説明を記入しているが「シャッター切れました、速度変化します。他未確認」と書いてあったので、買取時に明確な不具合は確認できなかったらしい。

確認させてもらったら、Canon F-1はフィルム室のモルトを交換する必要がある他は、ファインダーの曇りやプリズムの腐食などの不具合が無い機体だった。露出計が動かないのは、単に電池が切れているだけだろう。FD55mm F1.2の方もカビやバルサム切れの無い良好なコンディションだった。どうも、防湿庫で保管されていたらしい。

ハードオフの別の店舗で、同様のセットがジャンクではなく中古品で69,800円で売られていたが、そちらはレンズにカビが生えていた。

現金の持ち合わせは少なかったが(まぁ…多い日は無いのだが…)、今買わなければ、次に何時こんな値段でCanon F-1を入手できる機会が訪れるか分からないし、実写しなければ判明しない不具合が有ったとしても、機械式のCanon F-1はシャッター幕の破れや水没等の致命的な破損が無い限り、業者にオーバーホールを依頼すれば復活するし、最悪でもFD55mm F1.2は手持ちのキヤノン機で使えるので、即断即決で購入する事にした。

帰宅後、電池室を開けると電池らしき物が入っていた。驚いたことに、関東カメラサービスの「水銀電池アダプター 変換型 MR-9(H-D)」だ。これは、現在でも入手可能な酸化銀電池の電圧1.55Vを、環境負荷の高さ故に生産停止となった水銀電池の電圧1.35Vに変換してくれるアダプターで、水銀電池の代替問題を解決してくれる有難い製品だ。一緒に入っていたSR-44は既に切れていたが、幸いなことに液漏れはしていなかった。SR-44が無いので、とりあえずLR-44を入れたら無事に露出計が動いた。

動作確認用のフィルムを入れて巻き上げて見たが、巻き上げも出来ている。露出計の値やコマ被りの有無といった、実写しなければ判らない事以外は確認できた。後はモルトを貼り替えて、実写するのみだ。

コーティングの劣化やカビ跡、バルサム切れの無いクリーンな光学系だ。このレンズ単体でも普通なら2万円はしそうだ…

ジャンクレンズ散財記:Canon FDM100mm F4 S.C.

ハードオフのジャンク品にもランク(?)があるらしく、棚に置かれている物とガラスケースの中に置かれている物がある。このレンズはガラスケースに置かれていた中では安価な税込2,160円だ。

オークションでの落札価格の相場に比べても格安なのに、僕が最初に存在を認識してから1ヶ月ほど売れずに残っていた。ガラスケースから出して見せてもらったが、レンズ表面を清掃すれば普通に使えそうだ。目立った傷もないし、この値段が付いた理由は判らないが購入することにした。

レンズ構成3群5枚、最短撮影距離0.45m、レンズ単体での最大撮影倍率は0.5倍、「S.C.」の表記なのでレンズ・コーティングは単層コーティングと思われる。キヤノンによると「変形テッサータイプ」とのことだが、「テッサー」は3群4枚なのだから3群5枚の本レンズは「ヘリアー」じゃなかろうか?と思ったが、どうなのだろうか?構造を確認するために分解する程マニアではないので、気にしないことにした(笑)

今回の試写は「Canon EF」、フィルムは「FUJICOLOR SUPERIA PREMIUM 400」を選択した。

近所の「佐波神社」の梅だが、あまり寄ることが出来なかった…

場所を「引地川親水公園」に変えたが、紅梅はもう時期が過ぎかけていて、形の良い花にかぎって光の向きが良くない…

撮影場所を再度変更し「大庭城址公園」に移動した。高彩度のフィルムを使っているからか、発色はかなり良い。単層コーティングだがカラー・バランスが偏っていないのは、さすがキヤノンと言うべきか…

描写は充分に精細だし、ボケも素直で使いやすい。

Canon FDM50mm F3.5 S.S.C.

このレンズはジャンク品ではなく、まともな中古品を購入した。1973年発売の古いレンズだが、使用頻度が少なかったらしく目立った傷も無い美品だ。
レンズ構成は4群6枚、最短撮影距離0.232m、レンズ単体での撮影倍率は0.5倍のハーフ・マクロだ。

テストにはCanon AL-1、フィルムは「カメラはスズキ 横浜ジョイナス店」のフィルムガチャで出た「FUJICOLOR 記録用100」を使用した。AL-1を使用したのは「クイックフォーカス」機能を当てにしたからではない。部屋でAE-1に着けてファインダーを覗いていたら、スプリットマイクロのフォーカシング・スクリーンでは、照度が不足する条件では翳ってしまいフォーカスを合わせ難く感じたからだ。

テストなので自宅から歩いて行ける範囲で撮影を行ったが、あまり接写向けの被写体が無い…

接写ではないけど、マクロレンズだけあってピントが合った部分の解像感が素晴らしいなぁ…

撮影場所を大庭城址公園に移動すると、接写向けの被写体が見つかる。

残念だが、これ以上近付けなかったので接写ではない…(´・ω・`)

名前を知らない花だけど、おもしろい形なので撮ってみた…

苔(?)だけでなく、石垣の質感も良く描写できているし、発色のバランスも良好だ。

ジャンクカメラ散財記:Canon AE-1

このAE-1は、ハードオフのジャンク棚に税込324円で置いてあった。外観は傷やアタリもなく綺麗だが、モルトはボロボロに劣化していた。電池室を開けると古いNationalの4LR44電池が入っていたが、幸運にも液漏れはしていなかった。

巻き上げレバーは動かないがジャンクの電子シャッター機は、大抵誰かが巻き上げてしまっているので、気にせず電源を入れシャッター・ボタンを押してみた。シャッターは降りないが、露出計は反応する。バッテリーチェック・ボタンを押すと定点に掛かってしまっているので電圧低下らしい。

4LR44はPanasonicでさえ生産終了になっているのに、古いNationalブランドの電池が消耗しているのなんて当然だろう…ということは、新品の電池に交換すれば動く可能性が高いし、324円なら動かなくても仕方がないので購入することにした。取扱説明書が税込108円だったので、別になくても使えるのだが一緒にレジに持っていく、両方合わせても4LR44の方が高い。

帰宅後、新品の電池を入れてシャッター・ボタンを押したら問題なくシャッターが降りた。あまり使われなかったのかCanon Aシリーズの持病「シャッター鳴き」が無かったので、早速モルトを張り替えて試写できる状態にした…面倒臭がりの僕にしては珍しい(笑)

綺麗に清掃してレンズとPOWER WINDER Aを装着すると、このカメラが販売されていた当時に付けられたキャッチ・コピー「連写一眼」が完成するが、シルバー・ボディにワインダーと云うスタイルがなかなか格好良い。

試写はいつも通り江ノ島で行なった。この日はあいにくの曇り空だけど試写なので気にせず撮って行った。

ミラーショックが少ないのはCanon Aシリーズ共通の美点だと思う…

大正期建築の古民家を改装したカフェ

島を出て片瀬西浜に移動してみる…

曇天なのに間違えてISO100のフィルムを入れてしまったので、絞りは開き気味になるけど結果としては良かったと思う。

日が落ちて薄暗くなってきたのでレンズをFD50mm F1.4 S.S.C.に交換する…

試写の結果は満足のいくものだった。しいて言えばファインダーの左上に少しカビが発生していて、逆光時に少しそれが気になったが、取り除かなければ撮影に支障が出るという程でもない。この機種は分解時に露出計連動糸を切ってしまう事が多いらしいので、無理に取り除こうとしない方が良いかもしれない。