ジャンクカメラ散財記:Canon AE-1

このAE-1は、ハードオフのジャンク棚に税込324円で置いてあった。外観は傷やアタリもなく綺麗だが、モルトはボロボロに劣化していた。電池室を開けると古いNationalの4LR44電池が入っていたが、幸運にも液漏れはしていなかった。

巻き上げレバーは動かないがジャンクの電子シャッター機は、大抵誰かが巻き上げてしまっているので、気にせず電源を入れシャッター・ボタンを押してみた。シャッターは降りないが、露出計は反応する。バッテリーチェック・ボタンを押すと定点に掛かってしまっているので電圧低下らしい。

4LR44はPanasonicでさえ生産終了になっているのに、古いNationalブランドの電池が消耗しているのなんて当然だろう…ということは、新品の電池に交換すれば動く可能性が高いし、324円なら動かなくても仕方がないので購入することにした。取扱説明書が税込108円だったので、別になくても使えるのだが一緒にレジに持っていく、両方合わせても4LR44の方が高い。

帰宅後、新品の電池を入れてシャッター・ボタンを押したら問題なくシャッターが降りた。あまり使われなかったのかCanon Aシリーズの持病「シャッター鳴き」が無かったので、早速モルトを張り替えて試写できる状態にした…面倒臭がりの僕にしては珍しい(笑)

綺麗に清掃してレンズとPOWER WINDER Aを装着すると、このカメラが販売されていた当時に付けられたキャッチ・コピー「連写一眼」が完成するが、シルバー・ボディにワインダーと云うスタイルがなかなか格好良い。

試写はいつも通り江ノ島で行なった。この日はあいにくの曇り空だけど試写なので気にせず撮って行った。

ミラーショックが少ないのはCanon Aシリーズ共通の美点だと思う…

大正期建築の古民家を改装したカフェ

島を出て片瀬西浜に移動してみる…

曇天なのに間違えてISO100のフィルムを入れてしまったので、絞りは開き気味になるけど結果としては良かったと思う。

日が落ちて薄暗くなってきたのでレンズをFD50mm F1.4 S.S.C.に交換する…

試写の結果は満足のいくものだった。しいて言えばファインダーの左上に少しカビが発生していて、逆光時に少しそれが気になったが、取り除かなければ撮影に支障が出るという程でもない。この機種は分解時に露出計連動糸を切ってしまう事が多いらしいので、無理に取り除こうとしない方が良いかもしれない。