Epiphone Limited Edition Tak Matsumoto DC Standard Aqua Blue

Epiphone Limited Edition Tak Matsumoto DC Standard Aqua Blue
Epiphone Limited Edition Tak Matsumoto DC Standard Aqua Blue

2013年にGibson傘下のEpiphoneから販売された限定モデル。希望小売価格121,800円なので本家Gibson製の廉価版という位置づけにあるモデルだがEpiphone製のレスポール系ギターとしては高価な部類に入る製品だ。

  • Body:Carved Mahogany Double Cutaway
  • Top:Flame Maple
  • Neck:Mahogany Long Neck Tenon (Deep Set)
  • Fingerboard:Rosewood w/Abalone Trapezoid Inlay
  • Scale:24.75”
  • Neck Pickup:Gibson USA Burstbucker-2 (Zebra)
  • Bridge Pickup:Gibson USA Burstbucker-3 (Zebra)
  • Bridge:LockTone Tune-O-Matic
  • Tailpiece:Stopbar
  • Tuner:Vintage Style w/Tombstone Buttons
  • Controls:1-Bridge Volume, 1-Neck Volume, 1-Master Tone, 1-Three Way Toggle

ボディがメイプルとマホガニーの貼り合わせ、ネックがマホガニー、チューン・O・マチック・ブリッジ&ストップ・テイルピースまではレスポールと共通だが、左右非対称ダブルカッタウェイのボディ・シェイプ、コントロールが2 Volume, 1 Toneという所がレスポールとの違いとなっている。

また、ネックジョイントのディープ・セット・ジョイントとピックアップのフロントGibson USA Burstbucker 2、リアBurstbucker 3は、他のEpiphone Cusutom Shop製の限定モデルでも採用されているモデルがある。

搭載されているGibson BurstbuckerはGibsonが「PAFを忠実に再現」したピックアップらしいのだけど、僕はオリジナルPAFのサウンドを聴いたことが無いのでその部分に関してはよく判らない😅 …まぁ、普通に良い音です。

2013年に限定販売されたこのギターを何故いまさら入手したかというと、当時はギターから完全に離れていたからというのと、実は僕は何を隠そう若い頃は松本孝弘に憧れていたのだ(本当はキャナリーイエローのレスポールが欲しい)😅

そしてコロナ禍になって外出自粛生活を余儀なくされたのがギターを再開した理由だ。

ギターから離れていたと言っても機材全てを処分してしまったわけではなく、Epiphone Les Paul Standardが部屋の置物にHughes&Kettner Edition Blue 15-Rをクローゼットにしまい込んでいただけなので、僕は10年振りにレスポールに弦を張りアンプに繋いで音を出してみた(全く弾けなくなっていたので文字通り音を出しただけ😭)。久し振りに聴いた愛機のサウンドは…

こんなに音悪かったっけ? (´・ω・`)ショボーン

それに…ネックが反ってる…😱

…そういう理由で自分の物欲を正当化して購入したのがこのギターだ。このEpiphone Limited Edition Tak Matsumoto DC Standard Aqua Blueだが一般的には7〜9万円位が相場となっているらしいのだが、実は「難あり品」ということで税込46,800円で購入したのだ。どこに難があるかというと言うと、ボディにラッカー塗装の経年変化によるクラックを模した傷が入れられていたのと擦り傷を故意に入れてあって、要はレリック加工が施されていたのだ(オリジナルがヴィンテージじゃないのに前オーナーは何考えてんだか…😥)。

その反面フレットは全く磨耗しておらず、前オーナーはギターを始めたがチョーキングを練習する段階に入る前に弾けずに投げ出してしまったらしい…フレットや指板の状態から推察するに「Fコード」で挫折したと思われる。僕が難ありながらこの個体を選んだ理由がこのフレットである。フレットの交換費用は<島村楽器のリペア>によると¥49,500~と結構高額なので中古でギターを購入する場合はフレットの磨耗が少ない個体を選んだほうが良い。

Epiphone Limited Edition Tak Matsumoto DC Standard Aqua Blueは使用した塗料の特性か褪色して青ではなく緑になっている個体が多いが、僕が購入した個体も例外では無い。それと、これはEpiphone製のギターの殆どに共通する事だと思うが造りが雑だ。所詮中国製という事なのだろうが、ネック裏に誇らしげに「Epiphone Custom Shop Limited Edition」なんてロゴを入れるなら、もう少し品質に気を使った方が良いだろう。しかし、Epiphone通常ラインのレスポールと違い、配線はコネクター接続ではなく全てハンダ付けされている。

重量は測っていないけどダブルカッタウェイなのでレスポールより少し軽量に感じる。ハイポジションはレスポールよりはマシだけど弾き易いというほどでもない。ネックは元から持っていたEpiphone Les Paul Standardより厚みがあるけどギターのネックシェイプは同じメーカーでも年代により変わるので、同年代のEpiphone通常ラインのレスポールと同じなのか、本家Gibson製のTak Matsumoto DCと同じものなのかは判らない。

基本的にはこの買い物に満足しているが前オーナーが付けた下手なレリック加工が気になり出したので、子供の頃からの悪い癖で修正したくなってしまい耐水ペーパーをかけてしまった。完全に刻み込まれた傷を落とせなかったばかりかヘッドの「Tak Matsumoto Model」のロゴが消えてしまった😥 レスポールなら補修用のデカールが入手できるが、限定品ということもあり補修用のデカールは入手できないらしい。褪色して緑になってしまっているし、いずれ技術的に目処がたった時に再塗装して補修したい。