まず、現状把握として標準搭載のピックアップの事を調べた。
Epiphone Les Paul Standard にはフロントにEpiphone 57CH、リアにはEpiphone HOTCH というピックアップが搭載されている。
Designed by Epiphone USA
- Alnico Classic Magnets
- Double Vacuum Waxed
- Enamel Wire
新品時にはピックアップに上記の謳い文句が印刷された保護シールが貼られている物だ。
アルニコ磁石とエナメル・ワイヤーを使ったヴィンテージ仕様だとアピールしているわりにリアのEpiphone HOTCH の方は直流抵抗値が14kΩもあるのがツッコミ所だろう…フロントのEpiphone 57CH の直流抵抗値は8.5kΩ程度で、まぁヴィンテージ系とかPAF系とか云われるハムバッカーの範囲内か?
ただ、ちょっと疑問に感じたのはピックアップの直流抵抗値は高いと出力が上がるが高域特性が悪くなるらしいのだけど、Epiphone 57CH の直流抵抗値は高い方ではないのにボワーっとしたヌケの悪いサウンドなんだな…ネットで調べると、そう感じるのは僕だけではないらしく、このピックアップに対する評判はあまり良くはない。それに、このピックアップに使用されているマグネットは「Alnico Classic Magnets」なのだが、正体はアルニコ 5 だそうだ。アルニコ 5 はドンシャリ傾向のキャラクターのはずなのだが…
さらに調べると海外サイトにEpiphone 57CH を解析してGibson 57 Classic と Epiphone Pro Bucker との比較を行ったデータが載っていて、解析者によるとEpiphone 57CH はカバーがニッケル・シルバーではなく真鍮で、ピックアップから出ているシールド線の品質が悪く高域が損なわれているとの事だった。
つまり、ピックアップをオープンにしてシールド線をGibson製ピックアップと同様の網線シールドにでも換えれば改善する…かも知れないと言う事だ。
・・・めんどくさいな😅
そこまでやって苦労しても改善するとは限らないので、ここは素直にピックアップを交換する事にした。
さて、ピックアップは何を付けようか?
17年前のEpiphone Les Paul Standard に Gibson? Seymour Duncan? DiMarzio?
・・・高くね?😅
と、いう事で比較的安価な日本のGOTOH PICKUPS製の製品、それもリテール品ではなく某オークションで売られている箱なしのバルク品を購入した。2個で7,160円だからSeymour Duncan製1個分にもならない。安価といってもEpiphone製のピックアップに比べるとベースプレートの材質はニッケル・シルバーだし丁寧に造られているから充分アップグレードになる。