Epiphone Les Paul Standard (2005年中国製 ) の改造 #3

ピックアップのマグネット

GOTOH HB-Custom

GOTOH PICKUPSのギター用ハムバッカーは、HB-Classic, HB-Classic α, HB-Custom, HB-Distortion の4種類が販売されている。アルニコⅡマグネットを搭載しているHB-Classic αに惹かれたが、元のピックアップより出力を下げたくなかったので搭載されているマグネットがセラミックだけど、ハムバッカーなら交換用のアルニコ・マグネットが販売されているのであえてHB-Customを購入した。

アルニコ磁石(Al-Ni-Co)は、鉄に加えアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)などの合金なんだけど、配合比率の違いによりⅡ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅷ という種類がある。磁力の強さは Ⅲ < Ⅱ < Ⅳ < Ⅴ < Ⅷ の順となっており、これにより特性に違いがでる。磁力だけでなく磁束密度とか…他にもあるらしいのだが難しい事は解らない😅

アルニコの種類は何にするか?
こればかりは文字情報をいくら読んでもあまり参考にならないが、Seymour Duncan SH-5 Duncan Custom (Ceramic), Seymour Duncan SH-11 Custom Custom (Alnico 2), Seymour Duncan SH-14 Custom 5 (Alnico 5) の3種は同じコイルのマグネット違いなので、この3種の比較動画を何度も聞き返して Seymour Duncan SH-11 Custom Custom の出音が気に入ったので交換用のマグネットはアルニコⅡに決定した。(素直に Seymour Duncan SH-11 Custom Custom 買えよ…😅)

直流抵抗値14kΩ程度のコイルにアルニコⅡマグネットを組み合わせたピックアップは前述の Seymour Duncan SH-11 Custom Custom の他にも EVH Frankenstein Humbucker が存在するので、心の中でもう1人の自分が「いい歳した大人なんだから改造なんかしないで素直にどっちかを金出して買えよ…」と言っているが、「大人の余裕と良識」よりも自分の「非公式なシグネチャーモデル」の魅力の方が勝ってしまった。

サウンドハウスに「MONTREUX Rough Cast Alnico 2 Magnet for HB」と「MONTREUX ACETATE TAPE」を注文したけど、レアメタルであるコバルトの含有量が最も多いアルニコ5もコバルトを含まないアルニコ3も値段が変わらないんだなぁ…

MONTREUX Rough Cast Alnico 2 Magnet for HB

ピックアップのマグネットを交換する

まずアジャスタブル・ポールピースをバックプレートとツライチになるまで緩める。

次にバックプレートとコイルを固定している4本のネジを外す。

GOTOH製の場合、コイルの周囲を覆っているアセテート・テープを剥がさないとベースプレートとコイルを分離できなかった。しっかりと巻いてある…さすがは日本製だ。

マグネットの極性が重要なので、外す前に印をつける。

元のマグネットを外して、交換用のマグネットと極性を合わせる。

マグネットを差し換えたら再度組み立てる。
コイルにアセテート・テープを巻いたらGOTOH HB-Custom のマグネットをセラミックからアルニコ2に変更したGOTOH HB-Custom Alnico Ⅱ (仮称)が完成した😁

Epiphone Les Paul Standard (2005年中国製 ) の改造 #2

まず、現状把握として標準搭載のピックアップの事を調べた。
Epiphone Les Paul Standard にはフロントにEpiphone 57CH、リアにはEpiphone HOTCH というピックアップが搭載されている。

Epiphone 57CH
Epiphone HOTCH

Designed by Epiphone USA

  • Alnico Classic Magnets
  • Double Vacuum Waxed
  • Enamel Wire

新品時にはピックアップに上記の謳い文句が印刷された保護シールが貼られている物だ。

アルニコ磁石とエナメル・ワイヤーを使ったヴィンテージ仕様だとアピールしているわりにリアのEpiphone HOTCH の方は直流抵抗値が14kΩもあるのがツッコミ所だろう…フロントのEpiphone 57CH の直流抵抗値は8.5kΩ程度で、まぁヴィンテージ系とかPAF系とか云われるハムバッカーの範囲内か?

ただ、ちょっと疑問に感じたのはピックアップの直流抵抗値は高いと出力が上がるが高域特性が悪くなるらしいのだけど、Epiphone 57CH の直流抵抗値は高い方ではないのにボワーっとしたヌケの悪いサウンドなんだな…ネットで調べると、そう感じるのは僕だけではないらしく、このピックアップに対する評判はあまり良くはない。それに、このピックアップに使用されているマグネットは「Alnico Classic Magnets」なのだが、正体はアルニコ 5 だそうだ。アルニコ 5 はドンシャリ傾向のキャラクターのはずなのだが…

さらに調べると海外サイトにEpiphone 57CH を解析してGibson 57 Classic と Epiphone Pro Bucker との比較を行ったデータが載っていて、解析者によるとEpiphone 57CH はカバーがニッケル・シルバーではなく真鍮で、ピックアップから出ているシールド線の品質が悪く高域が損なわれているとの事だった。

つまり、ピックアップをオープンにしてシールド線をGibson製ピックアップと同様の網線シールドにでも換えれば改善する…かも知れないと言う事だ。

・・・めんどくさいな😅

そこまでやって苦労しても改善するとは限らないので、ここは素直にピックアップを交換する事にした。

さて、ピックアップは何を付けようか?
17年前のEpiphone Les Paul Standard に Gibson? Seymour Duncan? DiMarzio?

・・・高くね?😅

と、いう事で比較的安価な日本のGOTOH PICKUPS製の製品、それもリテール品ではなく某オークションで売られている箱なしのバルク品を購入した。2個で7,160円だからSeymour Duncan製1個分にもならない。安価といってもEpiphone製のピックアップに比べるとベースプレートの材質はニッケル・シルバーだし丁寧に造られているから充分アップグレードになる。

Epiphone Les Paul Standard (2005年中国製 ) の改造 #1

Epiphone Les Paul Standard

このギターは2005年に半ば衝動的に購入したものだ。17年前なので購入した店を失念してしまったがイケベ楽器池袋店だったはずだ。価格も失念してしまったが、当時は今に比べると円高だった事もあり5万円でお釣りが来たと記憶している。

購入してしばらくは満足していたのだが、フロント・ピックアップの音がこもるのが気になってしまった。フロント・ピックアップ選択時にこもらないようにアンプの Treble を上げるとリア・ピックアップ選択時に高域が耳障りになってしまう…😥

そんな事もあり、その頃はサーフィンの方が楽しかったり失業→転職→転居と自身を取り巻く状況が変化したりして自然とギターに手が伸びなくなって、Epiphone Les Paul Standard は転居時の梱包を解かれる事もなく放置される事になってしまったのだ。それが新型コロナ・ウイルスのパンデミックにより外出自粛生活を余儀なくされるに及び、なんと10年ぶりに封印(梱包)を解かれ再び使われることになったのだ。ド━(゚Д゚)━ン!!

さすがに10年も放置しているとスイッチやポットは劣化してしまうらしく、音が出たり出なかったりボリュームとトーンにガリが出たりしていた。トグルスイッチの方は接点を#1200の耐水ペーパーで軽く磨く事で復活したがポットは消耗品なので交換するしかない。

僕の Epiphone Les Paul Standard はシリアルナンバーを検索すると韓国の「Daewon Musical Instrument Co.」の委託生産により中国の大連で生産された物らしい…現在の中国製Epiphone は青島に在るGibson直営工場で生産されており品質も侮れないものとなっているのだが、そうなる以前の物なので加工も内部配線も雑でお世辞にも品質は高くない。

つまり、安物が古くなったギターに過ぎないのだ…😂

でも、それならそれで良いと思う😅
安物が古くなって価値が無いからこそ素人の僕が慣れない半田ゴテ片手に好き勝手に弄れるのだ。自分で好きに選んだパーツを自分が選んだ配線材で繋げば安ギターとはいえ自分だけの仕様に生まれ変わるのだ。

こんな事は高価なギターだと正直言ってやりたくない。
例えば、最近のGibsonのレギュラー・ラインのレスポールは内部の電気系統は基盤ユニット化されていて、以前に比べて音痩せしているらしいのだが、それをヴィンテージ仕様の配線に改造する事は僕にだってできると思う。しかし、Epiphone製レスポールの5〜6倍の価格のGibson製レスポールを自分で弄るのは気が進まない。もし誤ってボディに焦げ目をつけてしまったら…と思うと容赦無く半田ゴテを当てる気になれない。

しかし、購入時の価格は忘れたが5万でお釣りが来た Epiphone Les Paul Standard なら躊躇なくできる。安ギターには、安ギターなりの楽しみ方があるのだ😁