ジャンクカメラ散財記:Canon AL-1 & POWER WINDER A

「Canon AE-1 PROGRAM」のブラックを妹か義弟にあげるつもりだったのだけど、「Canon A-1」のサブ機として自分用にも欲しくなってきて色違いのシルバーを探していた。しかし、「Canon AE-1」なら程度の悪い機体がゴロゴロ見つかるけど、「Canon AE-1 PROGRAM」って意外と見つからない。

それで見つけたのがこの「Canon AL-1」なのだが、丁寧に扱われていたのか、あまり使われていなかったのか、傷や汚れの無い美品だ。そのお値段は…なんと540円(税込)美品なのに安価なのは、それなりに理由があって、この機種から使用電池が高価で入手し難い「4SR44」または「4LR44」から安価で入手し易い単四乾電池になったのは良いのだが、電池蓋が壊れ易いという欠陥と言っても過言ではない弱点を抱えるようになってしまった。この個体も電池蓋をロック出来ずそのままでは使い物にならないので税込540円という値段は妥当だろう。

さて、この「Canon AL-1」だが電池蓋は閉まらないが電池の液漏れにはやられていないので、なんとか蓋を固定できれば電子回路が無事なら使えそうだ、本来欲しかった「Canon AE-1 PROGRAM」ではないけどシルバーだし(笑)電池蓋を固定する方法を思案しているとワインダーと思しき物が転がっている「Canon POWER WINDER A」540円(税込)…これは「Canon AE-1」と同時発売され「Canon AE-1」に付けられた「連写一眼」というキャッチコピーを実現させるオプションだ、電池ボックスを開けてみたら、中でモルトがボロボロになっていたが液漏れにはやられていないらしい。「Canon AL-1」とは世代が違うが、装着・使用は可能だし、こいつを装着すれば完全ではないにせよ電池蓋を押さえつけて電池の脱落は防ぐことができる。「Canon AL-1」と「Canon POWER WINDER A」それに単四乾電池を持って会計を済まし帰宅して、動作を確認する事にした。

グリップの下から単四乾電池を2本入れてシャッターボタン基部のスイッチを[A]に入れれば電子回路に通電し撮影可能となる。

本機はAシリーズのラインナップでは最廉価機の位置付けだが、意外にも巻き上げの感触は良好でゴリゴリした感触も剛性感の不足した安っぽさも感じない。シャッターも歯切れの良い感触で好感が持てる。電子制御AE機のジャンク品は、電子回路の故障でシャッター速度が変化しなかったりする場合もあるが、購入した個体は絞りに連動してシャッター速度が変化するので電池蓋の破損以外の不具合はないようだ。

続いて「Canon POWER WINDER A」に単三乾電池を4本入れスイッチを入れると、思ったより控えめな音を立てて巻き上げた。フィルムを入れて試してはいないが多分大丈夫だろう。後継の「Canon POWER WINDER A2」と違い単写と連写の切り替えボタンは付いておらず、シャッターボタンを押しっぱなしにすれば連写する…が、これで動く被写体を追いながら連写しても単写と大して変わらないのではなかろうか?歩留まりを考えると、単写した方が無駄撃ちが少なくて良好な結果が得られると思う。

「Canon AL-1」は、キヤノンMF機には珍しい絞り優先AE一眼レフ「Canon AV-1」の後継機だがAE専用の「Canon AV-1」と違いマニュアル露出も可能だ。

しかし、この「Canon AL-1」最大の特徴は、「クイックフォーカス」機能…所謂フォーカスエイドを搭載している事だろう。本機の「クイックフォーカス」機能が実際の撮影で役に立つかといえば少々微妙な気がするが、本機が来るべきAF時代の先駆けと言える機能を実装した、現在隆盛を極めるEOSシリーズの源流の一つとなった機体だった事は間違いない。