Epiphone Les Paul Standard (2005年中国製 ) の改造 #4

Epiphone Les Paul Standard 改造後

部品が揃ったので、電装系の組み付けを行う。

写真を撮るのを忘れてしまったのだけど、キャビティ内は黒く塗装されていた。

導電塗料なのだろうか?それにしても雑な塗り方で塗りが薄い部分は木材の色が透けているくらいなので、導電塗料だとしてもシールド効果は期待できそうにない。テスターを当てたが、やはり導通していないので、部品を組み込む前にキャビティ内をシールドするために銅箔テープを貼ることにした。

GOTOH PICKUPS製のハムバッカーは4芯ケーブルなのでシリーズ(直列)/パラレル(並列)切り替えやコイル・スプリット(コイル・タップ)が可能だ。僕は高校生の頃FERNANDES FR-55というSSH配列でロック式トレモロ・ブリッジ搭載のギターを持っていて、そのギターはトーンがプッシュ・プル式のスイッチになっていてコイル・タップ可能だったのだが、個人的にはコイル・タップしたシングルの音は本物のシングル・ピックアップの音と違って厚みが足りず使い途がなかったので、コイル・スプリットではなくシリーズ/パラレル切り替えができる配線にすることにした。

プッシュ・プル式スイッチ付きポットの配線は、錐でスイッチ用端子の穴を拡張しないと配線材とピックアップ側のケーブルを一緒には通せない箇所があり難儀した。壊れたら次はスイッチの無い普通のポットに交換しよう😅

それと、コンデンサは MONTREUX Retrovibe Oil Capacitor 0.022uF 400VDC を選択したのだが、コンデンサの足が細くて折らないように気を使わなければならなかった。

改造前後の写真を並べてみる。

ピックアップ・セレクター(改造前)
ピックアップ・セレクター(改造後)

ピックアップ・セレクターへの配線を、コネクター接続から直接ハンダ付けにしただけでも抵抗は減ったはず…だと思う😅

コントロール・キャビティ(改造前)
コントロール・キャビティ(改造後)

アンプに繋いで音叉を鳴らして音が出る事とセレクターの接続が正しい事、ボリュームとトーンが正しく機能する事を確認してから弦を張れば完成だ😆

試奏しての感想

低域が減って特性が全体的に高域寄りになり高域の抜けが良くなった。

一方で音量は下がってしまったのだが、ピックアップの直流抵抗値は元のEpiphone 57CH (8.5kΩ), Epiphone HOTCH (14kΩ)からGOTOH HB-Custom Neck (8.12kΩ), GOTOH HB-Custom Bridge (14.4kΩ)とほぼ同等なので、マグネットが磁力の強いアルニコ 5から磁力が弱いアルニコ 2になった事によるものだろう。GOTOH HB-Customのマグネットをアルニコ 2に変えず元のセラミックのままだったら音量は同等以上になったと思われる。

太くて籠もったというか曇ったような湿っぽさのある甘いサウンドだったのが、芯が通った乾いて透き通ったサウンドに変化したのは概ね狙い通りだが、ブリッジ側にはもう少し迫力が欲しいのでマグネットをアルニコ 5に変更してみたいと思った。